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独立型居宅介護支援事業所で良かったと思えること

2022年08月14日

チームウェル は開業からずっと「独立型居宅介護支援事業所」です。全国的にもまだ少数派でして全体の10%程度らしいです。その理由は簡単で「儲かりにくい」から。ケアマネジャーへの報酬も以前と比べて上がったとは言え、独立して採算ベースに行くまではかなりの年月がかかります。当社も利用者ゼロから始めて採算に乗るまでは長い道のりがありました。それでもじっくり、丁寧にいくつかの加算を取りながら、社員を増やしながら今に至っています。

この数年の介護報酬改定ではお分かりの通り『基本報酬は上げず、加算を増やす』という方針が明らかになりました。つまり『加算取得でその事業所の質の高さを評価する』という方針なのでしょう。当社も取れる加算はしっかりと算定・取得しています。その代わりに後で「返還請求」されないように管理は確実にやっています。

そんな独立型居宅介護支援事業所の当社ですが、独立型で良かったなあと思えるときがしばしばあります。それは利用者の「自立支援」に向けたケアマネジメントが行えるという点です。仮に併設型事業所の場合(もちろんすべての事業所ではありませんが)、どうしても自社併設サービスの売上への貢献を考えてしまうなんてこともあるでしょう。ですが独立型の場合は、ケアプラン作成時には相手の自立に向けた支援や地域との共生、インフォーマルサービスの調整など重点をおいたプラン作成に時間を割けるのです。この点はほんとうに独立型で良かったと思える点です。

昨今、国からは「自立支援型のケアプラン」や「共生社会の実現」を目指すとし、私たち介護事業所、特にケアマネジャーへ方針が指し示めされています。これを達成するためにも独立型居宅介護事業所の増加は必要ではないかと思います。